#動物福祉教育
2021.06.01
子ども対象”命の教育”
2014年より、教育現場にて小学生対象の”どうぶつの命の教室”を行なっております。
この活動は、子どもたちが小さなどうぶつの命を大切にする気持ちが大人になっても持ち続けてくれるよう、
そしてその子どもたちが現代よりも更に、どうぶつ福祉が向上した共生社会を作っていってほしい思いで続けております。
子どもたちに伝える内容は、日本の犬猫たちが置かれている環境、そしてどうぶつ福祉先進国ドイツやイギリスの犬猫たち
はどんな社会で暮らしをしているのか、自身がドイツ留学時などに得た写真や動画をもとにお話しております。
日本のこどもたちは、ペットショップには犬猫が小さなショーケースにて売られている現実をあたりまえに育っています。
私も幼少期はもちろんです。しかし小学生のころの私は、とても違和感に感じていました。
「どうしてこんな小さな場所にいれて、お金で売っているの?」
大人になり、この環境は世界ではあたりまえではないんだ、ペットショップ(生体販売)がない国があるんだと知りました。
子どものころの違和感は、間違っていなかったんだと思い出した瞬間でした。
それとともに、その国に行きたいと思うようになりました。それがドイツです。
日本は、こどもたちが良くお出かけする◯オンやホームセンターに行けば、当たり前に犬や猫が売られています。
これに対して「かわいい〜!!」だけではないように思うのです。
「かわいい〜!」気持ちだけで簡単に買える = 理想と違い大変になり、世話をおろそかにする = 捨てる
これがしやすい社会になっています。
深い話に触れると、この犬猫が大量生産されているということは、これらを産んだ犬猫はどんな環境にいるのか。
売れなかった犬猫は、物同様、大量消費されていることは、容易に想像できます。
ドイツの話に戻りますが、
ドイツではペットショップに犬猫がいません。
(厳密に言うと8年ほど前、住民の反対を押し切って1店のみ生体販売の店が存在してしまいましたが、
犬がいる部屋の大きさは6畳ほどに数頭一緒におり、犬同士遊べる、身動きが取れるという別格な環境です)
これは法律で決まっていることではないようです。
どうぶつへの愛が深い国民性なのでしょうか。
(ブリーダー業がドイツ/免許制、日本/誰でもできる登録制との違いもあります。)
犬への教育も素晴らしく、街にノーリードで犬が存在しています。
先日NY州でも、「ペットショップでの犬猫販売の禁止が可決した」ニュースを見ました。
愛玩どうぶつ(ペット)に限らず、畜産どうぶつの環境も含め、世界はものすごいスピードで発展しています。
これからの日本の未来を創るこどもたちはへ心から、”どうぶつは物ではない”ということを伝えたいと思っています。
”どうぶつも私たちと同じように歳をとる、病気になる、世話が必要、愛情も触れ合いも求めている…”
そんなことを伝えて、どうぶつの命の重み、どうぶつと信頼関係を築くことは心が温かくとても幸せなことだよ、
と改めて感じてもらえたらなと、今後も活動を続けていきたい思いでおります。
どうぶつの命の教室にご興味がありましたら、いつでもお問い合わせください。
(こどもたちへは、優しい明るい内容で伝えております。又この活動は、非営利活動です。)
【これまでの実績です】
《いのちの教室》
2014年5月 浜松市立三方原小学校 (全教員の公開授業含む)
2015年6月 新城市立鳳来中部小学校
2015年9月 豊川市立桜木小学校 (保護者の参加あり)
2016年7月 浜松市立三方原小学校
2018年2月 新城市立鳳来中部小学校
2018年9月 浜松市内動物病院の職場体験での講義
2020年7月 オンラインにて実施
2021年6月 浜松市内保育園 (犬の正しい触れ合い会)
2022年11月 浜松市内保育園予定 (内容検討中)
《セミナー》
2018年9月 浜松市内動物病院 看護師セミナー